牧師室から
後宮イラスト

主任牧師 後宮敬(うしろく よしや)

 

   九州の友人牧師から電話がありました。

 「今度、私たちの教会の高校生が東京の大学に入学できることになりました。霊南坂教会を紹介したので、よろしくお願いします」

 そんな内容でした。それに続いてこう語ったのです。

 「春は、とても複雑な季節です」

 わたしも高知県高知市、北海道千歳市、北海道札幌市と30年にわたって地方教会の牧会をしてきましたので、「複雑です」ということばが心に染みました。教会学校から一生懸命に見守り育ててきた子どもが、夢と希望を持って進学したり就職をしたりするのですが、その多くが地元ではなく、東京をはじめとする都会に出て行くことになります。ですから、合格はとても嬉しくてめでたいことで、それを心から喜びつつ、一方で、送り出すことの一抹の寂しさを禁じ得ないのです。

 この牧師の複雑な思いにたいしてわたしができることは、わたしがこの教会で多くの人と丁寧に出会っていくことなのだろうと思います。ひとりひとりに家族や友人という背景があり、彼等を育ててくれた教会やキリスト教学校の祈りがあることを肝に銘じたいと思います。そしてそのすべてを包んでいるイエス・キリストの祈りがあるのです。

 この春も、そしてこれからも、出会いを大切にできる教会でありたいと願っています。


井上イラスト

牧師 井上   創 (いのうえ はじめ)

 

   聖書の神は自分のことを「生きた神」だと宣言します。お供えをすれば、願いが叶う。悪いことをすれば、罰が当たる。コレをすれば、決まってアレが起こる。このようにシステム化してしまったのが「死んだ神」です。「生きた神」は、時に臨んで、愛を基に、対応を変えます。

 ストレスによって、神経や胃腸を病む人が増えています。理由の一つが、システム化された生活にあるようです。パソコンの決まったキーを押せば、決まった文字がスクリーンに現れる。スマホも同じです。誰かに決められた動作を繰り返している。コンビニや自動販売機。死んだ神に囲まれて、私たちは無意識に疲れていくのです。

 こういった病は、水と火によって癒されると聞いたことがあります。川の流れを眺めながら、パチパチと爆ぜる暖炉の火を眺めながら。その不定形な水と火が、型にはめられて凝り固まった心をほぐしていくのだとか。

 この国でも、囲炉裏の文化がありました。一日の終わりに、家族みんなで囲炉裏の周りで食事をし、お茶を飲み、昔語りをする。一日の疲れが、温かい火によって溶かされていく。

 教会でも夕方、一つの食卓を囲み、凝り固まった自分を柔らかくする礼拝を守っています。どうぞ、温まりにおいでください。


張イラスト

伝道師 張  宇成 (ちゃん うそん)

 

  皆さんにとって教会とはどのような場所でしょうか。

人によって様々な教会との出会いや付き合い方があると思います。私自身は正直に申しますと、教会とは最悪と言える様な出会いでありました。幼少の頃、友達と遊びたかった日曜日に嫌々連れて行かされる教会の事が本当に嫌でありました。

  しかし出会いは最悪であったとしても、神様の導きによって人は教会に導かれるのであると私は信じております。私が色々な事を経験しながら生きて行く中で常に教会は私を迎えいれてくれました。教会の事を必要とする時も、疎ましく思う時もあるでしょう。しかし教会はどの様な時も皆さんをいつも迎え、歓迎します。教会が必要である時に是非お寄り下さい。私たち皆で歓迎致します。


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